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お荷物小荷物

作品No
ST-00123
放送年
1970年
放送系列/制作局
TBS系/朝日放送
脚本家
佐々木守
単発/連続
連続
受賞歴
脱アットホーム、沖縄差別を語るアクチャルドラマ
作品紹介
東京の正統派ホームドラマを覆す大阪発の異色作。シュールでブラックなユーモアも散りばめ「脱ドラマ」と評されヒットした。 男7人で営む東京下町の滝沢運送店は男尊女卑がモットー。ここに沖縄から田の中菊という住み込みのお手伝いがやってきた。彼女は男たちのしごきに耐え、得意の空手で対抗し、手玉に取っていく。菊の本名は今帰仁菊代(なきじん・きくよ)。この住み込みには狙いがあった。それは、滝沢家の長男の子を宿しながら捨てられ、失意のうちに沖縄に帰って出産した直後に死んだ姉の復讐を果たし、その子を認知させることだった……。  劇中で出演者が画面に語り掛ける、収録中のスタッフにインタビューして意見を聞く、役者が自分の役柄をぼやくなどの奇想天外な演出や、ホームドラマ的予定調和をぶっこわす話の展開など、「脱テレビドラマ」「脱アットホーム」「元祖フェミニズム」のドラマと評され、遂には沖縄差別、自衛隊、徴兵制、憲法9条がなくなる日にまで踏み込み、「ここまで過激なホームドラマはもう二度と作れないだろう」と脚本の佐々木守が後年振り返って語るほどだった。続編の「お荷物小荷物・カムイ編」も作られた。
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