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椎名麟三(しいな りんぞう)

プロフィール
椎名麟三 1911年、兵庫県出身。本名:大坪昇。小説家。父母各々が愛人を持ち、父母ともに自殺するという苛酷かつ貧窮な幼少期を持つ。14歳で家出し、旧制姫路中学を中退。果物屋、飲食店、燐寸工場で働いた末、宇治川電気=現山陽電鉄に勤務した。共産党員として投獄された獄中での読書の影響で文学を志す。1947年、発表した「深夜の酒宴」は処女作であると同時に戦後文学の記念碑的作品となった。1950年にキリスト教に入信して以降は独自の宗教的作風で知られた。小説のみならず戯曲や脚本にも優れた成果をみせた。テレビドラマ脚本としては、『その男』(1959年・NHK)、『終電車脱線す』(1960年・ラジオ東京=現TBS)、『自由への証言』(1960年・NHK)、『待っている間の』(1962年・日本テレビ)、『我等は死者と共に』(1962年・NHK)、『約束』(1964年・NHK)などがある。1957年以降は心臓病と闘いながらの執筆活動であった。1973年3月、脳内出血のため61歳で死去した。
代表作
自由への証言
約束

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