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私は貝になりたい

作品No
ST-00013
放送年
1958年
放送系列/制作局
KRT
脚本家
橋本忍
原作者
題名・遺書 加藤哲太郎
単発/連続
単発
受賞歴
芸術祭賞
作品紹介
平凡な男の悲痛な叫びを描いて戦争のむごさを伝え、反戦ドラマとして大きな反響をよんだ。第13回芸術祭大賞受賞作。初回放送時は前半部分にビデオテープを用い、戦争裁判以降の後半は生放送という放送形態だった。 大戦末期の1944年、高知県で理髪店を営む三十過ぎの清水豊松にも赤紙が来た。苦しい軍隊生活を送るある日、上官からB-29搭乗員だった捕虜を刺殺せよと命令が下るが、生来気の弱い彼は負傷させただけだった。だが復員してから捕虜殺害の罪でC級戦犯として突然逮捕される。軍事法廷で「日本の軍隊では上官の命令は絶対。逆らったら銃殺だった」と抗弁するが、勝者による裁判は理不尽で、豊松には絞首刑の宣告が。処刑の日を待つ彼は「もう人間には二度と生まれ変わりたくない。どうしても生まれ変わらなければならないなら、誰の目にもふれない深い海の底の貝になりたい」と妻あての遺書を記す。
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