東芝日曜劇場「ばんえい」
- 作品No
- ST-00145
- 放送年
- 1973年
- 放送系列/制作局
- TBS系/北海道放送
- 脚本家
-
倉本聰
- 単発/連続
- 単発
- 受賞歴
- 「テレビドラマ代表作」/芸術祭優秀賞
- 作品紹介
- ばんえい競馬は、作業馬が700kg以上の荷ぞりを引いて直線200mの砂地を走る北海道独特の競馬。その姿は、喝采とは無縁なまま地道に働く人の一生に似ている。
札幌に住む川西公介は、戦後の二十数年を不器用に生きてきたうだつの上がらぬ公務員。海軍から一緒だった友人の小松もまた不器用な人間だ。ある日、小松の妻が「うちの亭主は“ばんえい”の馬そっくり」と笑っていたと、妻のしおが告げたことから公介は「小松の苦労がわかっとらん」と立腹。文句を言おうと電話のダイヤルに手をかけようとすると、止めに入った15歳の息子・洋一と口論になってつかみ合いの喧嘩に。だが、ねじ伏せられたのは公介の方だった。翌朝、彼は突然役所を休んで岩見沢の“ばんえい競馬”を見に行くと言い出す……。
倉本聰脚本は、父が息子に体力的に敗北する日をモチーフに老いの自覚を描き、ばんえい競馬を織り込みながら人生の感慨に思いを巡らす。老いても負けても頑張ろうとする一頭の輓馬が役者に劣らぬ存在感を示す。芸術祭優秀賞受賞作。
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