東芝日曜劇場「りんりんと」
- 作品No
- ST-00166
- 放送年
- 1974年
- 放送系列/制作局
- TBS系/北海道放送
- 脚本家
-
倉本聰
- 単発/連続
- 単発
- 受賞歴
- 倉本聰の初期モチーフ「母」
- 作品紹介
- 東京から北海道・苫小牧へ向かう1隻のフェリーを舞台に、母親と息子の交錯する人生の感慨を描く。
東京・晴海埠頭。29歳の力石信は母さわ69歳とともに苫小牧行きのフェリーに乗り込んだ。2人だけの、たった2日間の船旅だ。苫小牧はさわの生まれ故郷であり、50年ぶりの帰郷とあって母は観光旅行かと思うほど浮き立っていた。だが旅の目的は、その地にある老人ホームに入るためだった。母はなぜ息子たちの反対を押し切って、息子たちを捨ててまで故郷に向かうことにしたのか。信にはさわの胸のうちが、老境を迎えた人生の重みがわからなかった。
脚本は倉本聰のオリジナル。構想と準備の時間が長く、作者は書き上げるまでに3年かかった。テーマは「姥捨て」。しかし実際には、親から捨てられていく息子のドラマを内心描きたかったという。「シビアなストーリーであり、テレビドラマとしてはこれがぎりぎりの限界だろう」と書き残している。フェリー内もすべて生カメで収録した技術スタッフの評価も高かった。
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