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ながらえば
- 作品No
 - ST-00263
 - 放送年
 - 1982年
 - 放送系列/制作局
 - NHK
 - 脚本家
 - 山田太一
 - 単発/連続
 - 単発
 - 受賞歴
 - 「テレビドラマ代表作」/芸術祭優秀賞
 - 作品紹介
 - 老いた欄間職人・岡崎隆吉が、病床の妻を名古屋に 残して、息子夫婦の転勤先・富山へと旅立つ。しかしすぐに名古屋へと引き返す。そしてその途上で同じく老いた旅館の主人・謹造とこもごもに、「口、なーんもきいとらん。やかましい、やかましいちゅうて」(謹造)、「家内はわしに愚痴も言わなんだ、言っても聞かんもんで」(隆吉)などと、それまで口には出さなかった妻への自責の念を含羞をもって語り合う。そして、名古屋に戻った隆吉は老妻のベッドの脇で、「わしはお前とおりたい」と泣きじゃくる。 隆吉が、富山で遠くの妻を想う孤影、急行券がなくて途中で降ろされる老いの覚束なさ、言葉を噛みしめての妻への自責、病床の妻への涙。笠智衆が醸し出す積年の妻への含羞のすべてがドラマになっている。
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