ドラマ人間模様「シャツの店」
- 作品No
- ST-00318
- 放送年
- 1986年
- 放送系列/制作局
- NHK
- 脚本家
-
山田太一
- 単発/連続
- 連続
全六回
- 受賞歴
- ギャラクシー奨励賞
- 作品紹介
- 鶴田浩二のキャラクターを生かして、武骨な男の夫婦愛を含羞をもって描いたホームドラマドラマ。
東京の下町・佃のシャツ職人・磯島周吉は、腕はいいが頑固一徹で人の気持がわからない。妻の由子はそんな夫に耐え仕事を手伝い続けてきた。しかしついに忍耐袋の緒が切れ,「私の人生はなんですか!?」と家を飛び出し、自分でワィシャツを仕立てながら、小料理屋でも働くようになる。大学生の息子・秀一も母と一緒に家を出て、残って家事をやってくれていた住み込みの従業員・里見昭夫もアパート暮らしを始める。周吉は妻に頭を下げる気など毛頭ないが、それでも独り暮らしの寂しさに耐えかね、妻に戻って来て欲しいと伝える。しかし妻が求めた戻るための条件「目を見て好きだと言ってほしい」が・・・
不器用な中年の口には出せない気持、妻のいない寂しさ、妻への恋心、妻の仕事の再認識などが、鶴田浩二の昔気質な含羞のなかに、山田太一の言外の心象表現(周吉と由子の人間模様や妻の仕立てたワイシャツなど)のなかに、深々と伝わってくる作品である。
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