金曜ドラマ
「岸辺のアルバム」 第1話
- 作品No
- ST-00193
- 放送年
- 1977年
- 放送系列/制作局
- TBS
- 脚本家
-
山田太一
- 単発/連続
- 連続
全十五回
- 受賞歴
- 「テレビドラマ代表作」/ギャラクシー賞
- 作品紹介
- 「それぞれの秋」のリアルな家族像を受けて、そのなかに時代の社会問題を濃密に投影させた連続ホームドラマ。1970年代後半以降の連続ホームドラマの特性を決定づけた作品でもある。
東京郊外、多摩川沿いの住宅地。商社部長の田島謙作はその一戸建て住宅で、専業主婦の則子、大学生の律子、高校生の繁と何不自由なく暮らしていた。しかし、謙作は繊維機械部門の不振で泥酔帰宅、律子は英会話に熱中し家に寄りつかない。繁はのんびり遊んでいて、結局、家事に明け暮れる主婦の則子は独りで夕食をとることになる。そんな孤独な則子にいたずら電話がかかってきて、それとなく浮気をそそのかす。
こうして、則子の浮気に、謙作の会社の倒産危機と非合法取り引き、外人とつきあっている律子の堕胎などが重なり、秘密を知った繁はすべてを家族にぶちまける。そうやって家族が崩壊していく最中、台風による多摩川決壊で家が流されてしまう。
「この家のほかに何があるんだ!」、「あのきれいごとのアルバムとこの家が大事なんだわ!」。流出寸前の家に閉じこもっての夫婦の諍いが、戦後民主主義の得たもの⦅家一軒)を言外にリアルに突いている。
この家族崩壊の先の再生については「みなさんのご想像にゆだねたほうが・・・」としているが、それは「岸辺のアルバム」後もずっと続く問いである。
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