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土曜ドラマ 山田太一シリーズ・男たちの旅路 第3部第一話「シルバーシート」

- 作品No
- ST-00196
- 放送年
- 1977年
- 放送系列/制作局
- NHK
- 脚本家
- 山田太一
- 単発/連続
- ミニシリーズ
- 受賞歴
- 芸術祭大賞
- 作品紹介
- 警備会社の若いスタッフ、杉本陽平と島津悦子が、 警備上の出来事で老人ホームのお年寄りたちと言葉を交わすようになるが、突然、そのお年寄りたちが都電ジャックをする。そして駆け付けた吉岡司令補に、自分たちは懸命に生きて社会に貢献してきたのに、「捨てられた」、「世間の重荷に」等々、老いの孤独と無念を吐き出す。 吉岡はそれに対して「こういうことをしては、りっぱな過去を汚すだけじゃありませんか」と諭し、「二十年後の覚悟はできています。少なくともこんなことはしない」と自分の老後の覚悟を示す。しかしそれ以上のことは何も言わず、終始無言を通す。 お年寄りの思いの数々、そして吉岡の沈黙が、超高齢化社会に問われることをいち早く鋭く突いている。
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