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Ichikawa ShinIchi

Profile
1941年―2011年、長崎県生まれ。1965年、日本大学芸術学部映画学科卒。コント作家のはかま光緒に師事し、1966年に円谷プロ製作の特撮番組「怪獣ブースカ」で脚本家デビュー。「ウルトラセブン」(1967年~68年)、「帰ってきたウルトラマン」(1971~72年)、「太陽にほえろ!」(1972年開始)などの脚本陣に加わり、1974年開始の「傷だらけの天使」でメインライターとなって脚光を浴びる。そして1974年の銀河テレビ小説「黄色い涙」(NHK)で全20話を執筆。以来、東芝日曜劇場の地方局制作ドラマ、中部日本放送の「冬の時刻表」(1975年)、「露玉の首飾り」(同局、1979年)、「鼓の女」(1981年)、「夢の鳥」(1983年)。北海道放送の「春のささやき」(1980年)、「サハリンの薔薇」(1991年)などでは、愛の情念を幻想的に描く市川森一ならではの文芸ドラマを強く印象づけ、TBSの金曜ドラマ「港町純情シネマ」(1981年)、同「淋しいのはお前だけじゃない」(1983年)、「幽婚」(1998年)で、その夢現の境界線上を彷徨う人間ドラマを創り上げる。また、大河ドラマ「黄金の日日」(1978年)では戦国時代の商人を、同「山河燃ゆ」(1983年)では日系アメリカ人二世を、「十二年間の嘘」(1982年)に始まるモモ子シリーズではソープ嬢を主人公にするなど、その挑戦的な脚本も注目されるところである。長崎県出身であるだけに戦争が残した傷痕への思い入れは強く、「赤い夕日の大地」(1987年)では中国残留孤児と実母の苦悩を、「明日・1945年8月8日・長崎」(1988年)では長崎原爆が奪ったもののかけがえのなさを語っている。日本放送作家協会理事長、会長として「日本脚本アーカイブズ」の発足に尽力し、テレビドラマ脚本を文化財として収集、保存、公開する活動の礎を築いた。
Masterpieces
冬の時刻表
夢のながれ
牛を売りに来た女
東芝日曜劇場「露玉の首飾り」
春のささやき
港町純情シネマ 第1回 失われた航海
東芝日曜劇場「鼓の女」
淋しいのはお前だけじゃない
十二年間の嘘~乳と蜜の流れる地よ~
夢の鳥
聖母モモ子の受難 シリーズⅡ
大河ドラマ「山河燃ゆ」
グッドバイ・ソープガール
赤い夕日の大地でー家路ー
明日 1945年8月8日・長崎

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